PCTOOL設立趣意書
今、社会や人間のあり方が大きく激しく変わっていく時代を迎えつつあります。
自然と人とのよりよい関係、人と人とのよりよい関係の創造するために、どのような社会制度を作り出せば良いのか、そして社会全体が向かっていく方向や、世界の中で日本の果すべき役割を、みんなで考え直す必要がある時代が訪れています。
私たちが目標としている社会は、人がいきいきと参加できる多様性と個人の自律性がある市民社会です。構成で透明な開かれた市民社会です。こうした社会を創っていくためには行政や企業だけでなく個人の責任に基づく自発的な市民活動NPO(民間非営利組織)の役割が大きくなってきます。
その中で私たちは、NPO活動の基盤整備として、地域におけるITの推進や、サポートという分野が今先決ではないかと思っております。
昨今ITの推進と言う事で、行政や企業がITの講習会を行っていますが、質的にも量的にも限界があります。特に講習後、ITを日常で使いこなしていく部分が不十分なところが多いようです。
これでは社会にITを推進していくことは難しいと思います。
特にお年寄りや障害者などが取り残され、益々情報の格差が広がっていきます。
私たちはNPO活動として誰でも気軽に利用できるIT講習会の開催やサポート等を行い、それを通して新しい人のネットワーク作りを進めていきたいと思っております。
そして、そこに参加する人自身が、ネットワーク作りに自主的にかかわっていけるような場を作っていくことを目指しそのネットワークが同時に、地域の新しいコミュニティー作りの推進力になるような活動を行っていきます。
さまざまな人々がさまざまな情報を発信し、分かち合い、繋がって信頼しあって自分を表現できるコミュニティーをこの時代は求めています。そのような多様性があり個人の自律性があり、公正で、透明な開かれた市民社会を私たちは応援していこうと思っています。
代表理事 能登貴史